乳幼児健診② 子どもの発達

これから、子どもの発達について色々書いていこうと思います。
発達については、とてもナイーブな事です。
発達面で嫌なことを言われた、余計なお世話だと思う人が居て当たり前です。
私が書く内容は、私が主観的に思っていることなので、参考になるところだけ切り取ってもらえれば、幸いです。

目次

健診では何を見てるの?

健診では子どもが身体的・精神的に成長しているかをみます。

身体的には、身長・体重が順調に増えているか、内科健診で病気が隠れていないか、歯科健診で虫歯や噛み合わせは大丈夫か。
精神的には、子どもがどこまで成長しているか、保護者の話を聞きながら、保健師の前で子どもに「課題」をしてもらい、様子を見させてもってます。

ここでは、精神発達面を主に書いていこうと思います。

健診を受ける前に、アンケート用紙が届きます。
それを記入してもらい、健診を受けてもらいます。
保健師は、そのアンケート用紙を見ながら、課題をしてもらって、子どもの様子を見ます。

課題って何??

課題というのは、例えば、積み木が積めるか、指さしできているか、名前は言えるか、数は数えれるかか等、年齢に応じた課題を保健師の前でしてもらいます。
もちろん、人見知りが強かったり、不慣れな場で固まってしまったり、うまく出来ない子どもはよく居ます。
知らない場所で、知らない人にいきなり質問されても、大人でも緊張しますよね。
本当に、子どもはよく頑張ってると思います。
このような環境でもスムーズに課題をこなす子、褒めてなんとかできる子、全くしない子、様々な子どもが居ます。
課題ができないと、保護者も焦ります。「家ではできるのに」と。
子どもに対して「ここでしないと、病院いくよ。」「できるまで帰れないよ。」と、言いたい気持ちはわかります。でも課題ができないことはダメではないんです。できないのは子どもがダメというわけではありません。保護者が悪いのでもありません。できないから発達がうまく成長していないというわけでもありません。

保健師は何を気にしている?

私達が気にするのは、日常生活で困っていないかということです。

例えば1歳半くらいになると、単語(名詞)が5つ程出る子が高い割合でいますが、それが全く出ていなかったとします(言葉の出るタイミングは、その子によって違います)。
言葉が出ないことより、言葉が出ないことによって、自分の意思が他者に通じなくてかんしゃくが強くなったり、保護者やきょうだいや友人を噛む・叩く等の行動が増強していないか(※噛む・叩くは一般的に、どのような子どもでもあります)等…が気になります。
かんしゃくやそのような行動が頻繁に起こると、保護者の負担も増え、精神的にもしんどくなりやすくなります。

また、就園して保育園や幼稚園などの集団の中に入ると、「先生数人 対 大勢の子ども」の中でのやりとりになります。先生の言っていることがわからない、先生の一斉指示で子どもの耳に入ってこない、動きが大きく部屋を出てしまう…等、子どもが困って集団の中でやりにくく過ごしてないかを気にします。

そこで、私たちは健診の場で保健師が見てる姿だけではなく、集団の中での様子や保護者からの情報を得て、子どもが困ってないかどうか、念のため知りたいのです。

なので、課題ができなかったときに、
「保育園(幼稚園)に園での様子を聞かせてもらっていいてすか?」
とか
「◯歳になったら電話して、子どもの様子を聞いてもいいですか?」
と保護者に了解を得ます。

普段できる課題を、不慣れな場で知らない人の前でできなかっただけで、「できない」と判断するのは勿体ないですし、家庭内や集団の中で子どもが困らず順調に成長して過ごせていれば、それで十分なんです。
そして保護者も育児に困ってなければ、それでいいんです。
なので、もし保護者の方が嫌でなければ、様子確認するのを了解していただけたら、私たち保健師は嬉しいです。

時によって、課題ができなったり、言葉が遅くて、保健師から発達相談を勧められたりすることがあると思います。
発達相談はどんな印象ですか?発達相談については少し長くなるので、別に記事で紹介しています。よろしければご覧ください。

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