これから、子どもの発達について色々書いていこうと思います。発達については、とてもナイーブな事です。
発達面で嫌なことを言われた、余計なお世話だと思う人が居て当たり前です。私が書く内容は、私が主観的に思っていることなので、参考になるところだけ切り取ってもらえれば、幸いです。
健診では何を見てるの?
健診では子どもが身体的・精神的に成長しているかをみます。
身体的に見ている部分
身体的には、身長・体重が順調に増えているか、内科健診で病気が隠れていないか、歯科健診で虫歯や噛み合わせは大丈夫か、などというところを見ています。意外と健診で発見する病気があったりするので、必ず受けていただきたいと思います。普段からかかりつけ医で相談している内容でも、ちょっと別のお医者さんにも聞いてみたいなぁという時は、遠慮なく聞いていただいて大丈夫かと思います。
精神的に見ている部分
精神的には、子どもが年齢相応の力を付けて成長しているか、確認します。健診を受ける前に問診票を自宅で書いていただいていると思います。その問診票を見ながら、保護者の話を聞いて、保健師が子どもと一緒にやり取りして、その年齢に応じた力を取得しているかを見させてもってます。
保健師は子どもと何をやり取りするの??
やり取りというのは、例えば、積み木が積めるか、指さしできているか、名前は言えるか、数は数えれるかか等、年齢に応じたやり取りを保健師の前でしてもらいます。もちろん、人見知りが強かったり、不慣れな場で固まってしまったり、うまく出来ない子どもはよく居ます。知らない場所で、知らない人にいきなり質問されても、大人でも緊張しますよね。本当に、子どもはよく頑張ってると思います。このような環境でもスムーズに課題をこなす子、褒めてなんとかできる子、全くしない子、様々な子どもが居ます。
課題ができないと、保護者も焦ってきますよね。「家ではできるのに」と思うと思います。第2子は、全く課題をしませんでした。家ではスムーズにできるのですが、知らない人の前になると、固まって手さえ机の上に出しませんでした。ここで子どもに対して「ここでしないと、病院いくよ。」「できるまで帰れないよ。」と、言いたい気持ちはわかります。でも『課題ができない=発達が遅れている』と私たちは見ているわけではないですし、一発でできない場合、ちょっと時間をおいて後でできるようになったのか、それとも緊張が高くて時間が経過してもできなかったとでは、状況が違います。時間が経過してもなおやはり緊張感が高くできないのであれば、その緊張感が私生活や集団生活で困っていないかを心配します。困ったと置きにヘルプが出せているか?といったところを見ています。
なのでやり取りができなくても、保護者は焦らずに見守ってあげてくださいね。
保健師は健診で何を気にしているのか?
結局保健師が気にするのは、日常生活で困っていないかということです。
例えば1歳半くらいになると、単語(名詞)が3つ程出る子が高い割合でいますが、それが全く出ていなかったとします(言葉の出るタイミングは、その子によって違いますが…)。言葉が出ないことより、言葉が出ないことによって、自分の意思が他者に通じなくてかんしゃくが強くなったり、保護者やきょうだいや友人を噛む・叩く等の行動が増強していないか(※噛む・叩くは一般的に、どのような子どもでもあります)等…が気になります。かんしゃくやそのような行動が頻繁に起こると、保護者の負担も増え、精神的にもしんどくなりやすくなります。
また、就園して保育園や幼稚園などの集団の中に入ると、「先生数人 対 大勢の子ども」の中でのやりとりになります。先生の言っていることがわからない、先生の一斉指示で子どもの耳に入ってこない、動きが大きく部屋を出てしまう…等、子どもが困って集団の中でやりにくく過ごしてないかを気にします。
そこで、私たちは健診の場で保健師が見ている姿だけではなく、集団の中での様子や保護者からの情報を得て、子どもが困ってないかどうか、念のため知りたいのです。
なので、やりとりができなかったときに、
「保育園(幼稚園)に園での様子を聞かせてもらっていいてすか?」
「◯歳になったら電話して、子どもの様子を聞いてもいいですか?」
と保護者に了解を得ます。
普段できる課題を、不慣れな場で知らない人の前でできなかっただけで、「できない」と判断するのは勿体ないですし、家庭内や集団の中で子どもが困らず順調に成長して過ごせていれば、それで十分なんです。そして保護者も育児に困ってなければ、それでいいんです。なので、もし保護者の方が嫌でなければ、様子確認するのを了解していただけたら、私たち保健師は嬉しいです。
時によって、やり取りができなったり、言葉が遅くて、保健師から発達相談を勧められたりすることがあると思います。
発達相談と聞くとどのような印象ですか?発達相談については少し長くなるので、別に記事で紹介しています。よろしければご覧ください。
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