健診でよく聞かれるシリーズをやってみようと思います。1歳6か月児健診・2歳6か月児歯科健診・3歳6か月児健診で分けてお届けするシリーズにします。
このシリーズは私の経験を基にした個人的な意見になります。私自身が経験して感じたこと、医学的なことを踏まえて、いつも健診では保護者の質問に答えています。経験豊富な保健師さんはたくさんいるおり、自分に合ったアドバイスを聞けるかもしれないので、是非健診でお話する保健師さんに聞いてみてくださいね☆
コップを子どもに渡す時期
離乳食が始まってくると、色々悩みが出てくると思うのですが、
コップっていつから使うんだろう・・・?
と、思ったことありませんか?私は子どもができる前に保育園看護師をしていたこともあって、なんとなくもうそろそろコップ飲みをしようかなぁ~と考えながらコップを導入していたのですが、子育て関係の仕事をしていないと、そういう風に思うのは難しいと思います。
また、1歳6か月児健診で「コップを使っていますか?」という問診があるので、
え?コップってもう使う時期なの?使わせていないけれど、大丈夫?
と不安になる保護者もいます。保育園児の保護者だと恐らくコップは保育園グッズで必須なので、当たり前のように思うかもしれませんが、家庭保育をされている保護者の方は「コップはこの時期に使うんですよ~」と言われる機会はないので、知らなくても当たり前だと思います。
保育園ではどうなのかというと、保育園によって違いますが、離乳食が始まったころあたりからコップを保育園では使用しています。食事の時と、歯磨きの時と、コップを利用していました。
そもそも離乳食の時期辺りって、使うのはマグマグ(ストロー)じゃないの??
そもそも離乳食の時期になると、マグマグ(ストロー)の方が便利だし、お店でよく売ってるし、コップよりもそっちの方を使うものじゃないの?
私もそう思っていました。コップ飲みをする時期は知っていて、導入はしていましたが、第一子の時はそれと同時にマグマグのストローも使用していました。しかし、保健師の仕事をしてから言語聴覚士さん(発音や嚥下などを専門にしている人)に「ストローはまだ使う時期ではないのよ~」と教えてもらい、目から鱗でした。
お店にはたくさんの種類のマグマグが売られていて、マグマグはとても外出には便利なので、使うものだと私も思っていました。実際にSNSでも言語聴覚士さんがつぶやいていますね。
言語聴覚士さんが教えてくれたストローをまだ使う時期じゃない理由
言語聴覚士さんに言われたのは、「お口の機能を発達させるために、コップのみをしてからストローを使用するんだよ~。」と教えてもらいました。こちらの言語聴覚士さんのブログにも載っていますね。コップは口を閉じてゴックンするのに対して、ストローは口を開けたままゴックンするので、その違いがお口の発達に影響があるようです。
コップのみの練習の仕方
ただ、離乳食の時期の子どもにコップを持たせたところで、子どもにとったら「コップ=遊ぶもの」という認識なので、上手く使うのは難しいです。コップをひっくり返したり、投げたり…というのはよくあることです。なので注意点としては、
- すぐにコップのみはできないので、スプーンを使いながらお茶を飲んでもらう
- コップにお茶をお入れる量は本当にごくわずか(子どもの一口分くらい)
- 初めの方は空のコップで飲む真似をしながら遊び、コップ=お茶を飲む道具という事を学んでもらう
- コップに入っているお茶を子どもは必ずこぼすという前提で保護者は心構えをしておく
というところです。初めて保育園でコップのみの練習を見ていた時、
お茶入れる量、ものすごく少ない😲
と衝撃的だったのでした。子どもの一口分くらいの量だったのですが、たくさん入れてもこぼしてしまって後のお掃除が大変だよね、と納得した記憶があります。
そしてもう一つ驚きだったのが、
取っ手のないコップを保育園で使っている、、、😲
というところですが、案外保育園で使っているコップは、うちの保育園では取っ手がないものを使っていて、両手でコップを支える練習もしていたりします。不安定な気もしますが、子どもはちゃんと習得していき、1歳児クラスくらいになるころには、しっかり支えて飲めるようになります。
ちなみに調べていると、お茶の飲み方を浅いお皿でするという方法も知りました。確かにこれも良さそうですね。
こんにちは。息子もスパウト系は拒否でした。以前言語聴覚士の先生に聞いたのですが、コップ→ストローの順で、コップの前段階として浅い小皿ですすり飲みの練習がオススメだそうです。私のブログからの切り抜きで恐縮ですが絵にするとこんな感じ…。本能で出来る吸い飲みと違い最初はみんな零すそう🙂 pic.twitter.com/IXhamq8B4b
— 寝坊ちこく@ASDと気楽に歩く (@nebouchikoku1) February 12, 2022
いろんな工夫の仕方があるんですね~!
練習するコップで良かったのはどれ?
第一子の時は、取っ手が一つの普通のコップを使用していて、特に困ったことはありませんでした。第2子の時に、特に困ったわけではないのですが、こちらのコップ(側面が斜めになっているコップ)を買ってみました。(※なんで買ったかは覚えていないのですが、家で第2子用のコップがなくて、なんとなくそれを買ったんだと思います)
両手を持ててよかったものの、特にこれじゃないと不便だったというわけではなかったです。なんなら子どもは傾斜のことなんて気にしていないので、傾斜がない方でよく飲んでいたこともあります(笑)ただ、コップを傾ける角度が低くて飲めるので、用心深い子どもの場合だと飲みやすいのは飲みやすいかもしれません。(※我が子は用心深くはなく、勢いよく飲んでお茶が顔にかかっていました…笑)
練習するコップで良かったのはどれかというと、こちらのコップが意外とこぼれるのが少なく、外出時もよくジプロックに入れて持って出ていました。1000円以下で購入でき、落として割れても、まぁいいか~と思える値段だったので、とても重宝していました。上に傾けすぎるとコップの蓋にある球が入り口をふさいでくれるので、こぼれない仕組みになっています。ストローがあまり良くないと聞いてからは、こちらをずっと使っていた感じになります。
他にもこんな感じのコップがあるみたいですね。本当に色々と便利な育児グッズが出ていて、凄いなぁと思います。
コップ飲みができなくても焦らなくていい
よく1歳6か月児健診で、コップを使っていなくて心配になっている保護者の方は居ますが、家庭保育をされているとわかりづらいので、そこは仕方ないですし、焦ってトレーニングするというよりも、食事の時にコップを出して、自然とコップ飲みをできるようになればいいと私は思います。最初はこぼして当たり前なので、汚れてもいい服やエプロンを付けながらして見てください。
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