乳幼児健診の問診票に、たいてい「動画に視聴時間は何時間くらいですか?」という質問があると思います。動画って子どもに見せていますか?見せると子どもの発達に影響するからダメ、という意見もあります。しかし実際にこの通信機器が発達した現代で、核家族の家庭が多い中、スマホやタブレットなしで育児をするというのも、難しい話だと思います。動画は見せて良いのか、見せるならどんなものが良いのかというお話です。
動画を見せるのは子どもの発達に影響するのか
動画の視聴が子どもの発達に影響するかどうかは賛否両論で、影響するという方もいれば、影響するのは視力だけなので動画を上手く利用して育児をしましょうという方もいます。
色々な意見がありますが、実際に動画なしに育児するって、とても厳しいです…。ただ、視力に関しては視聴時間や動画を何で見るかによって低下する恐れがあるので、その部分は必ず注意しなければなりません。
私はどんな感じで動画の視聴時間にコメントしているのかというと、
- 動画に関してはやり取りが一方的になりやすいので、長時間見ることは勧めない(視聴時間が毎日トータル4~5時間と書かれていると、保護者に声をかけます)【※保護者が病気で寝込んだりしている時は別です】
- 視聴する際は、スマホなどよりテレビなどの大きめのスクリーンで画面との距離をとって視聴する
- 視力の低下につながるので、目の休憩は必ずする
- 見る動画は、保護者が管理する
- 動画を視聴することで、メリットもある
というところをお伝えしています。子どもの発達を考えると、一方的な発信をする動画よりも、人間と遊ぶ方がやり取りができるので良いに決まっているのですが、動画から得られる知識などもありますし、実際この核家族化している世の中で動画を見ずに過ごすというのは、保護者もしんどいです。今後スマホなどが無くなることはあり得ないですし、成長とともに必ず使うものなので、小さい頃からスマホなどと上手に付き合っていくことも必要です。
ただ、視力と見せるものだけは注意しましょう。特に見せるものに関しては、子どもは上手にスマホやタブレットを使用するので、知らないうちに子どもには見てほしくない動画を見ている可能性はあり、その部分は保護者がきちんと管理をしなければいけません。
動画や端末の管理の仕方
動画に関しては、YouTubeやAmazonプライムなどはキッズ専用のコンテンツを設けているので、視聴時間や見れる動画の範囲を設定できます。特に乳幼児期の頃は、制限をかける方が良いと思います。制限をかけられない場合は、大人が操作できる範囲内で視聴してもらいましょう。よくある保護者の困りごとは、

動画を消すと、子どもが怒るんです…
という保護者の方がいます。私の子どもも同じです。
その時の対応としては、
- 事前に約束が守れないなら、動画は見せられないことを伝える
- 視聴が終わる5~10分前に声をかける
- 終わりのタイマーを鳴らす
- アレクサなどの機器を使ってアレクサに消してもらう
という感じです。我が子は私がテレビの電源を消すと、とても怒っていました。ふと、



アレクサに消してもらったらどういう反応するんだろう?
と思い、時間を設定して試してみると、子どもたちは反抗するわけでもなく、静かでした。いつもこの方法でアレクサに「テレビの時間は終わりです。テレビを消します。」と言ってもらって、消してもらっています。
おススメの動画【YouTube編】
YouTubeは色々な人が動画を作っており、個性が出ていますね。ただ、YouTubeに関しては、本当に色々な種類があり、扱いには注意しないと、気付いたらあまり見てほしくない動画を視聴していることがあるので、注意が必要です。その中で、子どもにとって知識も増え、楽しい動画を集めてみました。
生物編
魚好きのおにいさんが、魚のことや水族館についてお話をしています。水族館のことってあまり詳しく知らないので、とてもおもしろいです。
生物系に関しては、下記の方々がとてもおもしろい動画を作っています。「食用で販売されていた生きている生物を、家に持って帰って飼う」というお話がとてもおもしろいです。
科学編
科学に関しては、こちらの元気先生は有名な方ですね。お家でできる実験なども発信していて、とてもおもしろいです。
じゆけんTVは身近なもので色々と実験をしています。動画に説明の音声は無いので、子どもと一緒に大人が見て、解説が必要です(大人が一緒に見て子どもとの会話が生まれるので、良いと思います)。アリやダンゴムシの観察はとてもおもしろかったです。
自然編
うごめ紀さんという方は、昆虫などの生物を紹介していますが、洞窟に入ってあまり見ないような生物を発見したりしているので、とてもおもしろいです。
ディスカバリーチャンネルって、大人が見てもおもしろいですよね!私も好きな動画の一つです。案外子どもも興味津々で見ています。
宇宙編
ちょこっとチャンネルは、恐竜や宇宙の動画があります。我が子は恐竜が苦手なので恐竜は見ないのですが、宇宙に関しては、わかりやすく説明していて、大人でも知らないことを知ることができるので、おもしろいです。
宇宙といえば、JAXAですね!JAXAのチャンネルでは、とても綺麗な宇宙の様子やロケットを組み立てて飛ばす動画などが出ており、とてもおもしろいです。
おすすめの物語【Amazonプライム】
私は結構いろんなことにこだわりを持っている人間なのですが、実はアンパンマンが苦手なんです。なぜかというと、アンパンマンはとてもおもしろいのですが、最後に悪役のばいきんまんをアンパンチで殴ってやっつけるじゃないですか。それを見た子どもが保育園で正義感を持って悪いことをしたお友達を「アンパンチ!」と叩いたりすることがあるんです。それを見て、いくら正義であったとしても暴力が含まれていたり、言葉遣いが良くない動画は子どもたちには見せないというのが私のこだわりなんです(そこに関しては価値観の違いもありますし、アンパンマンを見ることでみんながそうなるという訳ではないので、ご了承ください…。アンパンマンはとても人気のキャラクターで、保護者の助けになるキャラクターかと思います)。
そんなこだわりのある私が選んだ、我が家が見ているのが、「もしもネズミくんにクッキーをあげると」というアニメドラマです。このアニメでは、暴言暴力がなく、人の気持ちを大切にするといったアニメなので、とても小さい子にはおススメのアニメです。


おススメのDVD
我が家は車での送迎が多いので、車に乗る時によく見せているのが、講談社の図鑑のDVDです。さすがNHKが作成しているだけあるなぁと感じるおもしろさがあります。ほぼすべての図鑑のDVDを持っていて、生物系から科学系・歴史系などの様々な分野があり、どれを見てもおもしろいです。



DVD付きの図鑑はちょっと値段が高いので、プレゼントでもらったり、メルカリでDVDだけ購入しているものもあります。
育児をしていると、どうしても動画に頼らざる得ない時もある
育児をしていると、どうしても動画に頼らざる得ないこともあると思います。キッチンでご飯を作る時に、キッチンは危ないのでその時は動画を見せる、保護者の体調が悪くて寝込んでいる時に動画を見せるなど、その時のシチュエーションによって動画に頼ることもあります。また、年長さんくらいになると、周りの子の話題で動画の話が出てきたりするので、それを機に見たりすることもあると思います。完全に動画から隔離するのも、それはそれで子どもたちの話についていけなかたりするので、ある程度動画を見せるのは良いのではないかと思います。
世の中にYouTubeやAmazonプライムなど本当におもしろい動画がたくさんあって、魅力的な世界なので、その分ちょっとハマりすぎることは子どもだけでなく、大人もあると思います。そこは理性でセーブしなければならず、ちょっと大変なこともあると思いますが、上手く動画と付き合いながら、子どもも大人も過ごしていただけたらと思います。
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