登園渋り・登校渋りなどの行き渋りって、どうしたらいいの?

2024年度も下半期に入ってくる時期になりました。4月から新生活が始まった方も、少し落ち着いてきた時期ではないかと思います。

と言いたいところですが、我が子は初めての夏休みを経験し(保育園児で夏休みという概念がなかったので)、登校渋りが夏休み明けに最高潮を迎え、親としてかなりつらい状況に直面しています💦

いつになっても子育ての悩みは尽きないですね💦

登園渋り・登校渋りに関しては、よく子育ての相談でも受けている身なので、相談される側・相談する側の立場から、少しお話しできたらと思います。

目次

よく乳幼児健診でも聞かれる登園渋り・登校渋り

よく乳幼児健診で「登園渋りがあって、いつまで続きますか?どうしたら他の子のように行けるようになりますか?」という質問があります。おそらく甘えん坊な性格の子であれば、もちろん保護者と離れるのは嫌なので、スムーズにいく子に比べたらグズグズと登校すると思います。いつまで続くかは、本当にその子それぞれですし、他の子のようにスムーズにいかなくても、保育園へ行ったという事だけでも、花丸💮だと思います。保護者は後ろ髪を引かれる思いかと思いますが、集団生活では家庭で体験できないことをさせてもらえるので、「こんな嫌がる子どもを保育園に行かせてしまうのはかわいそう…」という負の気持ちは感じなくていいと思います。

我が子の保育園の登園渋りは年長の秋まで続いていた

とは言うものの、我が子の登園渋りは0歳~年長の秋くらいまで続いていました。乳児期はもちろん、年長になっても時折泣いて抱っこしてもらうことはありました。毎日グズグズしながら登園し、稀にスムーズに行けることがあって「やったぁ!」と思ったら翌日はグズグズ…という事は常にありました。

我が子より年下の子や他の年長さんの子はスムーズに行っているのに、年長にまでなってもこんなグズグズするの、うちの子だけ…

と心配していましたが、ふと気づいたら年長の秋くらいにはスムーズに保育園へ行けるようになりました。

スムーズに行けるようになって、ちょっと安心していたのも束の間、小学校に上がり、早速行き渋りが始まりました。

小学校でももちろん行き渋りが始まった

小学校に入学して、スムーズに登校できると思ってはいなかったので、仕事を調整して一緒に登校できるようにしました。私のイメージでは、校門で見送る予定でした。しかし…

子ども

教室わからない…教室まで来て欲しい…。ママと離れるのが嫌…。

わかった。今週は教室まで送るけど、来週からは靴箱までだよ。

という感じで対応していましたが、結局4~5月は教室まで送り、6月くらいから校舎前、7月から靴箱前という感じで送っていました。

順調にちょっとずつ送迎する距離が短くなってきて、安心しました。

そのまま夏休みに入り、夏休みが明けて2学期になったのですが、、、

子ども

ママが良い…。

と登校渋りが始まり、

じゃぁ教室まで送るから、頑張っていこう。

と言うものの、教室まで行っても離れられず、チャイムが鳴るまで10分ほどグズグズすることが毎日続きました。先生にハグしてもらったり、手を繋いでもらわないと行けない日々が続いていました。2学期になって、1学期よりも少し手ごわい感じで行き渋りが始まりました。

私自身も子どもと同じ理由で登校渋りを小学生の時にしたことがありましたが、ここまでではなかったので対応の方法に苦労しています💦

我が子の行き渋りを通して感じたこと

行き渋りは保護者にとって、とても辛いです。特に周りの子どもを見ていると、「なんでうちの子だけ…」という負の感情を持ってしまい、サクッと解決できる解決方法も無いので、しんどくなりやすいです。「子どもの保護者として愛情をちゃんと注げていないのかな…」と悩んでいろんな行き渋りに関する書籍などを読んだりもしました。

そこで感じたのは、

  • 何で行き渋りが起こっているのか、その理由が集団生活内のことで改善出来るかを担任の先生と一緒に確認する。
  • 行き渋りがあるのは保護者のせいではない。その子の性格。
  • 一度スムーズに行けると、保護者も期待をしてしまうので、次にグズグズされると思わず怒ってしまう。グズグズしだしたら、もうそこからスムーズにいくことはまずないかなと思うので、そのまま保育士さんまたは学校の先生に引き渡すのが良い。
  • 保育園に関して、幼い時期から集団生活に入れるのは、可哀そうではない。集団生活で得ることのできるものは、家庭内では得られないものもある。なので行き渋られると保護者は後ろ髪を引かれる思いをすると思うけれど、プラスに考える。
  • 前回は校舎から自分で行けたから、次も校舎から行けるのが当たり前、という考えは捨てて、期待しない。その日の体調やモチベーションが下がっていることもあるので、ステップアップできなさそうであれば、無理はさせずに同じ場所で離れる、またはその時の状況に応じて逆戻り(前回よりも近いところで離れやり、教室まで見送ったり)しても良い。
  • 登校時はなるべく楽しい話をして、暑い時やちょっとモチベーションが下がっている時は、「特別だよ」と言ってランドセルや荷物を持ったりして、少しでも負担を減らす。
  • 頑張るハードルを低くしつつ、「具体的にここを頑張る」というポイントを子どもに伝えて、頑張れたら近所のコンビニやスーパーでご褒美を買う(私は自宅近くのコンビニで100円のおやつをご褒美にしています。)

行き渋りをされると、保護者は時間やしんどさに追われて、怒りやすくなります。実際私も怒っていることがあり(もちろん怒らないように努力はしていますが…)、後で一人反省会をしています。子どもがスムーズに行けるように環境を整えて、時間に余裕を持っていても、スムーズに行けないことは多々ありますし、保護者だって人間なので常に笑顔で優しく対応なんてやっていられません。怒ってしまった時は、帰宅後に謝って、たくさん褒めたりするように心がけています。

行き渋りはどの年代にもある

保育園を見ていても、小学校を見ていても、ふと目を外に向けてみると、どの年代の子もそれぞれ行き渋ることはあって、困っている保護者の方を見かけます。いつも心の中で「お疲れ様です。がんばりましょー。」とつぶやいています。「うちの子だけ」と思うのは、たまたまその時に行き渋っている子がいなかっただけで、他にも同じ境遇の子や保護者はいます。そう思うと、「まぁしょうがないかー」と思えたりもします。実際大人だって「仕事に行きたくないなぁ」と思う事なんてあると思いますし、そう考えると子どもならなおさら、そういう機会が多くても仕方ないかなぁという気持ちになったりします。

行き渋りに困った時に読む書籍や見る動画

行き渋りで保護者が悩んでいると、しんどくなりやすくなります。どうしたらいいのかと解決方法をぐるぐる考えてしまって疲れてしまったり…という事はよくあると思います。そんな時に行き渋りをサクッと解決する方法というのはないと思いますが、行き渋りの考え方や子どもへの対応について、少し立ち止まって考えたり、自分の今の行動がそれでいいのか、という判断材料があることで、少し心が救われることもあります。心を救われたなと思う書籍や動画がこちらです。

  • 児童精神科医の佐々木正美先生の「子どもの心の育て方」

子育ては「これで良いのかな?」と思うことがたくさんあり、自分の行動が子どもに良い影響を与えているのか不安になることがあります。その自分の行動がそれでいいのかと判断したり、「次こういう事があれば、こう対応してみよう」と自分の行動を修正できたり、ちょっとホッとできる感じの言葉がけをしてくれる書籍になっています。色々考えすぎて疲れたときなど読むのはおススメです。行き渋る我が子に対して、教室まで送ったりするのは過保護なのか…と色々悩むこともあり、こちらの佐々木先生の言葉に、私は救われました。

  • 児童精神科の看護師さんの「子どもの傷つきやすいこころの守りかた」

大人の行動で子どもの心を傷つけないようにするために注意した方が良いことが書かれています。子どもに対して私の子どもが小学校に上がり、1学期は靴箱でバイバイ出来ていたのが、教室までついて来て欲しいという要求に対して、1学期は靴箱でバイバイ出来ていたのに…と思っていました。しかしこの本を読んだ時に「そう思うのは自分が子どもに過度な期待をしていたからだ」ということに気付き、勝手に自分が子どもへ過度な期待をしてしまい、ハードルを高くしてしまっていたことに気付きました。こんな感じで、自分の行動や考え方が子どもにとってどうかということを考えるきっかけになる本です。自分の行動がこれでいいのか?と迷った時に読むおススメの書籍になります。

  • 児童精神科医の本田秀夫先生のにじいろ子育てチャンネル
登校しぶりについて

児童精神科医の本田先生の子育てチャンネルです。子育てに関して色々なテーマを発信しておられて、とても勉強になります。登校渋り・不登校以外に、ほめ方や叱る方法、習い事など、たくさんの人が悩んでいる子育ての永遠のテーマをはっきりとお話していらっしゃいます。「なるほど~」ととても勉強になるので、隙間の時間や家事をしながら一度動画を見てみてください。

登園渋りや登校渋りが毎日あると、しんどいですよね💦少しでも、保護者の方が気持ちを安定させながら、子どもの対応できたらと思います。ただ、保護者も人間なので、その時の状況で、子どもに怒りをぶつけてしまうこともあると思います。そんな時は自分を責めず、「そんな時もあるかな…」くらいで気持ちを抑え、帰ってきた我が子に「今朝はごめんね」とハグして対応してみてください。

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