子どもが成長するとともに、必ず受けるのが乳幼児健診です。法律に定められているため、基本的に受診しなければなりません。今回は乳幼児健診の目的について説明していこうと思います。
健診はどんな印象でしたか?
「時間がかかってしんどかったなぁ」「ママ友ができて楽しかった」「悩みを話せてスッキリした」「嫌なことを言われた」等…いろんな思いをしていると思います。
- 健診受けるために仕事休まなきゃ。
- 健診の間、きょうだいはどうしよう?
- 病院へ行ってるのに受けなきゃいけないの?
- そもそも人と話すの嫌。
- 健診のために保護者の準備が大変
- 健診を受けるのに幼い子どもをじっと待たせるの、大変
- なんで午後のお昼寝に健診の時間を被せてくるの
そうですよね。健診に来るまでに、様々な準備をしなければなりません。忙しい中ありがとうございます。いろいろ手配をして、眠たい子どもを起こして、ぐずってるのをあやして、本当にいろいろありがとうございます。保護者の大変さを考えるだけで申し訳ない気持ちが大きいのですが、それでも健診には来て欲しいんです。
健診はもちろん子どものためでもありますが、保護者のことも心配です
子どものため?もちろんそうです。
子どもが順調に発育しているか見ています。でも私たち保健師は、保護者も気にしています。
- 保護者の体調は大丈夫?
- 育児に対してしんどい思いをしていない?
育児のサポート=保護者をサポートです。あなたのサポートをしてくれる人はいますか?保護者が健康でないと、育児もスムーズにいきません。昔は二世帯など多かったですが、今は核家族が多いので、サポートが足りません。サポートが不足している保護者に対して、サービスを紹介したり、状況によっては病院を紹介したりします。健診は、育児は1人で抱え込むものではないことを、私たち保健師はなるべく伝えたい場所です。1人で頑張らなくていい。笑顔で子どもに接することができるのであれば、それが子どもにとって1番嬉しい事ではないでしょうか。おもちゃが広がっていようが、ご飯を手作りに出来てなくても、良いんです。保護者と子どもが笑顔で過ごすのが親子にとって1番大事だと思います。
育児がしんどければ、しんどい気持ちを出してください。『子どものことが可愛いと思えない…』と健診で発信してくれる保護者の方がいます。育児が楽しくないことはあります。ダメなことではありません。子どもに怒鳴ってしまった、叩いてしまった、だから自分はダメな親だ…というのは違います。保護者が置かれている環境が、そうさせてしまっているのだと思います。私たちと一緒に、楽しい育児も辛い育児もを乗り越えれたらと思います。
健診は、普段接することのできない保護者たちと巡り合う場所なので、もし辛い…と思っているのなら、是非保健師に話しかけてください。
そもそも乳幼児健診って行かなきゃいけないの?何をするの?
乳幼児健診は、法定で決められた健診になるので、来ていただく必要があります。ただ、2歳6か月児健診のみ、法定で決められてはいないので、市町村によってあったりなかったりします。なので2歳6か月児健診がある市町村は、かなり手厚い気がします。無料で歯科健診を受けれて、フッ素も塗ってもらえるので(※フッ素塗布をしていない市町村もある)、是非行きましょう。(※ちなみに2歳6か月児健診は、たいてい市町村は小児科の医師の診察はないと思います。だいたい歯科診察・フッ素塗布・保健師の相談になると思います。)
乳幼児健診で何をするかというのは、こちらの記事に載せているので、初めて乳幼児健診を受ける方は参考にしてみてください。
なんで乳幼児健診って午後にあるの??
よく聞かれるのが、「こんな子どもが眠たい時間に呼ばれるの、嫌なんだけど。なんで午前中にできないの?こんなの子どもが愚図って、保健師ともやり取りできないのは当たり前じゃないか。」というご意見です。ごもっともなご意見で、本当に申し訳ないのですが、健診を実施するには医師・歯科医師・歯科衛生士・看護師・栄養士・保健師と様々な職種を集めなければなりません。医療職はクリニックで勤務している方が多く、クリニックに勤務しながら来てもらうので、クリニックの運営にできるだけ差支えのない午前診終了~午後診察開始までの間に来ていただいています。なのであの時間なんです。子どもも眠たく、保護者の方も疲れているのは重々承知なのですが、来所をお願いしています。
負担をかけてしまって申し訳ないのですが、ご来所をお願いいたします。
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