2歳6か月児歯科健診でよく聞かれるシリーズ:『まだオムツが取れていないけれど大丈夫?』

健診でよく聞かれるシリーズをやってみようと思います。1歳6か月児健診・2歳6か月児歯科健診・3歳6か月児健診で分けてお届けするシリーズにします。

このシリーズは私の経験を基にした個人的な意見になります。私自身が経験して感じたこと、医学的なことを踏まえて、いつも健診では保護者の質問に答えています。経験豊富な保健師さんはたくさんいるおり、自分に合ったアドバイスを聞けるかもしれないので、是非健診でお話する保健師さんに聞いてみてくださいね☆

目次

健診でよく聞く「オムツが取れていない」という質問

健診業務に従事して6年目になりますが。「オムツが取れていないけれど大丈夫?」という質問は2歳6か月児健診でよく聞きく質問かなと思います。恐らくよく聞く理由として、3歳児で幼稚園に就園する場合は、オムツが取れていない状態でも大丈夫か不安になる保護者が多いんだと思います。逆に保育園児は0歳~2歳で入園している方が多いので、集団生活の中で時間の経過とともに取れていき、幼稚園入園予定の保護者よりも心配具合は低いかと思います。

トイトレの時期はいつなのか?

私自身気にはなっていることなのですが、1歳6か月児健診の問診票で「トイレトレーニングは始めていますか?」という質問があります。質問項目に書いてあったら、「始めている一般的な時期」と思いませんか?私なら思うと思います。私自身も1歳6か月あたりからトイレトレーニングを始めると思っていましたが、最近わかってきたのは3歳くらいから始めた方が良いということです。

X(旧Twitter)でも取り上げられていた

腹圧をかけて排尿するのではなく、自然と排尿できる時期を待つということですね。目から鱗な話で、びっくりしました。そこまで焦る必要はなく、身体的に発達してからの方がよいということです。

トイトレは焦らなくていい

同い年くらいの子がトイトレができていると、とても焦る気持ちになりますよね。でも焦らなくていいんです。2~3歳あたりになると、下の子どもが生まれるご家庭もあります。下の子の世話が大変な中、上の子のトイトレをするのはかなりハードルが高いと思います。焦ると保護者もイライラしてしまうこともあるので、怒ってしまうと子どもにとってもトイレが嫌な印象になりますし、逆効果です。保護者が余裕のある時に、保護者ができるタイミングの時に、お互い焦らずにするのがよいかと思います。トイトレに臨む際のポイントとして

  • 思ったよりシール等のご褒美が効果ない時がある(ひたすらシールを貼りたがり全部張ってしまうことも…)
  • トイトレが進んだと思っていたら後退することもある(ある日を境にオムツで排尿したがるなど…)
  • トイトレはすぐに完了するとは思わずに半年など長い目で見た方が良い(どれくらいで終わるかは子ども次第で後退することもあるので…)
  • 子どもも保護者も嫌になってきたら「諦める」という選択肢を選ぶ(怒りながらしてもお互いが負の連鎖に落ちてしんどいので…)

トイトレの1番の効果は、できたときに褒めてもらえたり、集団生活で誰かができているときの姿を見て、「自分も頑張ろう」と思うことだと思っています。

実際にトイトレに関して厳しい保育園や幼稚園はある

保育園で「なかなかオムツが外れないのでご家庭でも頑張ってください」と言われたり、幼稚園に入る前に「入園までにオムツが外れるようにご家庭で頑張ってください」と言われて焦っています・・・という保護者はたまにいらっしゃいます。昔は結構幼稚園などでは厳しく言われていましたが、ここ最近は緩くなってきている印象はあります。ただ、実際にやはり厳しい保育園や幼稚園はあり、保護者がプレッシャーを感じて焦ることもあります。

意外とみんな悩んでいる

トイトレに関しては、仕事で育児にかかわっている保育士さんでも、助産師さんでも、保健師でも悩みの種です。自分がそういう仕事しているから、我が子はスムーズにトイトレを完了したいけれど、思ったより進まない、どうしよう!というお話もよく聞くので、家でトイトレができる時はしたらいいし、集団の生活の中ならスムーズに獲得できるかもしれないですし、いつトイトレが終わるかというのは誰にもわからないので、焦らずに進めれたらと思います。

トイトレはとても長期戦になるかもしれないので、焦らず、ゆっくり進めていっていただけたらと思います。

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