保育園看護師になる方へ、保育園の仕事の話 ~保育園の仕事の話やほけんだより、事故予防の本も紹介~

紹介している本などは、ただ単に私が勉強がてら読んだ本の中で、是非読んでほしいと思っている本です。是非気になる方は読んでみてください。

今回は少し番外編ということで、保育園看護師のことを紹介したいです。いつか記事にしたいなと思いつつ、なかなか手が出せていませんでした。

保育園によって看護師や養護教諭などが在籍しています。保育園看護師って看護師全体から見ると割合的にとても少なく、自分が保育園看護師として就職する際、なにを参考にしていいのか、どんなことをするのか等、未知の世界でした。小児科の世界も経験していなかったので、よくわからないけれど、病気の本や保育の本を買っていました。今回は保育園看護師を経験して、よかった参考の書籍などを紹介したくて記事にしました。
これから保育園看護師として就職する方の参考になればと思います。

目次

保育園看護師って何をするの?

保育園看護師は、保育園での健康管理をする仕事ですが、それだけでなく実際は保育要員としても働きます。私の場合、保育要員としての割合は、仕事の半分を占めていました。看護師として専門的な仕事だけをしたい!という思いで行くと、少し思いがすれ違う可能性があります。医療的ケアが必要な子どもの対応であると、医療行為をしたりするので専門性は発揮できます。

保育園での健康管理

保育園での健康管理は、いくつかあります。具体的に挙げると、

  • 子どもの発熱など、体調不良時の対応
  • 怪我の対応
  • 救急車を呼ぶときなどの急変時や事故の対応
  • 日常的な健康管理
  • 事故・急変時などの想定訓練の実施
  • 健康診断の対応
  • 身体測定や視力検査の実施
  • 検尿の配布と回収
  • 保健だよりの作成
  • アレルギー食のチェックと対応
  • 医療的ケア児の対応
  • 職員の体調管理

などです。保育園看護師の仕事は、そばに医師が居たり医療器具があるわけではないので、病院とは環境が違います。できたら臨床経験があると、少し自信を持って仕事ができるかと思います。

リスト最後の職員の体調管理ですが、職員の検便などを業者に提出したり、仕事でしんどくなった職員などの話を聞いて適切な機関へつなげたり・・・などの役割もしていました。

保育要員として保育に入る

保育士さんの人数は、恐らくどこの保育園でも不足していると思います。そのため、看護師は基本的に保育に入る必要があります。初めは、私看護師なのに保育に入っていいの…?と思っていましたが、可能です。最初は慣れない保育に、自分の仕事もあり、正直保育要員として働くのは慣れずつらかったです。しかし、だんだん保育に入ることの重要性を認識できるようになりました。なぜかというと、

  • 園児の様子を直接見ることができる
  • 保育士さんとのコミュニケーションが取れる
  • 保護者を覚えることができる
  • 保育を通して保育現場におけるリスクを把握することができる

というのが理由です。仕事をする上で、保育に入るのは自分の仕事をスムーズにするためにも必要です。特に保育士さんとのコミュニケーションは大事です。保育士さんとの連携が取れないと、仕事はしにくいです。

保育園看護師として働いて良かったこと

保育園看護師として働いて良かったことは

  • 四季を感じられる
  • 子どもがかわいい
  • 自分の子育ての参考になる
  • 仕事内容が楽しい
  • 夜勤がない

というところでした。

唯一デメリットとしては

  • 給料が病棟勤務などに比べて低い
  • 早出・遅出がある
  • 土曜日勤務がある(無いところもあるかもしれません…)

だと思います。

今振り返って保育園看護師としてしたいこと

保育園看護師の仕事をしていた時は、子どもはおらず、保護者の立場としての経験はありませんでした。そこから妊娠し保育園看護師を退職。子育てをし、母子保健分野の保健師を経験して今思うことは、

  • 保護者にもっと積極的に関わったら良かった

保育園看護師って、意外と保護者にとったら関りが少ない立場なんですよね。「熱出たときに電話してくる」というマイナスな存在として見られることがあり、発熱で連絡するととってもイラついてそうな口調でお返事されたりということもしばしば…(それは当たり前なのですが)。夕方のお迎えの時に挨拶がてら「お仕事お疲れ様です~」「〇〇ちゃん今日楽しく△△してましたよ~」と自分の存在を知ってもらって、保護者との関係を作っておいた方が良いなと思いしました。

  • 子どもの精神発達について、もっと知ればよかった

これは母子保健分野を経験したからこそ思うのですが、子どもの精神発達面もきちんと年齢相応のできることを知っておけば、保護者が心配している時などに保健センターへつなげる役割をできたのになと思います。

  • 子どもの食事について栄養士さんと一緒に保護者へ介入したら良かった

保育園では毎月身体測定があります。体重が増え過ぎの子は、家庭での食事が重要なので、保護者を交えて保育園にいる栄養士さんと相談できたら、子どもの肥満を少しでも防げたなと、思います。

他にも色々思うことはありますが、またいつか保育園看護師として働くのも楽しそうだなと思っています。

買ってよかった書籍

保育園の保健のしごと

この本は保育園看護師になるなら、一番仕事がわかりやすい本です。日常の健康管理だけでなく、園外での事故予防やお泊り保育や運動会に関することなどに関しても書いてあります。とても参考になる本ですので、一番最初に読んでいただきたい本です。

ほけんだよりの参考本

初めてほけんだよりを作る際、前年度のを参考にしつつ、こういう本も参考にして自分で作成していました。掲示板に貼る病気に関するメモなども、これを参考に貼っていました。とても参考になりました。

死を招いた保育

事故予防の本として、一度は読んでいただきたいのがこちらの本です。

保育園看護師をしていた際、外部の人に「保育園看護師と比べて病棟勤務は人の命を預かっているから~」と一度言われ、悲しくなったことがあります。保育園で勤務経験のある方ならわかると思いますが、保育園は子どもの命を預かっています。大人のちょっとした不注意や思い込みで子どもは簡単に死んでしまいます。事故予防は保育園にいる以上、切っても切り離せず、責任も重いです。事故を経験したことがある保育園では、とても事故予防に関して慎重な姿勢で臨んでいると思います。こちらの本は実際にあった死亡事故を検証した本になっています。保育園看護師として慣れてきたら、一度読んでおいた方が良いと思います。明日は我が身です

保育園看護師の仕事は楽しかった

私は夫の転勤のために保育園看護師を辞めてしまいましたが、とても楽しい仕事でした。ただ体力は要ります(笑)今は保育園看護師より母子保健の保健師の経験を積みたく、保健師の業務をしています。母子保健の保健師を経験しているので、今保育園看護師になったら、以前よりできることはたくさんあるなぁと思いながら、保健師として経験を積んでいます。またいつか保育園看護師になれる機会があればなって、母子保健関係の力を保育園で発揮したいですね。

以上、番外編ですが保育園看護師としての情報でした。

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