妊娠中・出産後・それ以降も保護者はしんどくなりやすい~保護者の体調はとても大事なので、しんどくなったら相談してほしいです~

例えどのような保護者でも、育児は身体的・精神的にかなりの負担や責任を抱えることになります。
子どもに関わる仕事に携わっていても、専門職であっても、我が子を育てるのはまた別物です。そのような方々でも、育児に悩やんだり、体調を崩したりします。妊娠した時には出産がゴールと思いがちですが、実は出産がスタートだった、と感じる人も多いかと思います。子どもの育てにくさや、周りのサポート体制などによって、身体的・精神的な保護者への負担は変わります。きっと育児に負担感を全く感じずに過ごす人はいないでしょう。
保護者の身体的・精神的な負担の軽減について、少し話をさせていただきたいと思います。

目次

なんで妊娠中や出産後はしんどくなりやすいの?

妊娠中や出産後はホルモンのバランスが不安定になりやすく、涙もろくなったり、しんどくなりやすくなります。今までなら気にならなかったこと、スルーできたことも、ふと心に引っかかったりします。妊娠期は幸せな時期でもありますが、子どもの成長や出産のことで不安なこともありますよね。出産すると、出産で体はダメージを受け、慣れない育児と子どもの夜間授乳で、なかなか体力は回復せず、子どもが生きてるか不安でずっと気が張り詰めたり・・・。出産前後で保護者の生活がガラリと変わります。環境の変化は人間にとって、負担になります。多少のストレスは人間には必要ですが、過度なストレスは人間に身体的・精神的なダメージを与えるので、ストレスの軽減が必要になってきます。

マタニティブルーズや産後うつ

身体的な負担が強くなってくると、精神的な負担も増加してきます。産後うつ病は聞いたことがありますか?産後3カ月以内になりやすく、マタニティブルーズと違って2週間以上気分の落ち込みや自責感が続きます。10人に1人の割合でなると言われていますが、実際は病院に行けていない人(抵抗感などがあって)もいると思うので、割合としてはもう少しいるのではないかと思っています。

そこで知っておいて欲しいのが産前産後ヘルパー事業と産後ケア事業というものです。市町村によって事業がないところもあるかもしれません。産前産後ヘルパーは産前から産後にヘルパーさんが来てくれて、家事などを手伝ってくれる事業です。産後ケア事業というのは、産後にサポートが無くて疲れが溜まっている、育児の仕方がわからない等、保護者の体調を回復させるために病院や助産院へ通院や入院をして負担を軽減する事業となっています。良かったら以前書いた記事を参考にしてみてください。

産後以降もしんどくなりやすい

子どもが1歳を過ぎ、なんとなく子育てにも慣れてきたからといって、しんどくならないわけではありません。子どもの成長発達で不安になったり、仕事の復帰で家事との両立にしんどくなってしまったり、今まで育児を頑張ってきたしんどさが溜まって爆発したり、夫婦関係が上手くいかなかったり・・・。ふとしたきっかけが契機でしんどくなってしまうことがあるのはよくあります。それを上手く吐いて助けを求めることができるのであれば、恐らく乗り越えていけると思うのですが、助けを求めれず、一人で抱え込んでしまうことになると、どんどんしんどくなっていってしまう可能性があります。そのような状況は誰にでもなりうるということを覚えておいてください。性格的になりやすい人・なりにくい人というのはありますが、自分自身が置かれた環境下によって、ものすごく左右されると思います。また、例え子育てに関わる仕事をしていたとしても、しんどくなる時はなります。以前、子育て支援に関わる仕事をされていた方が、子どもを残して自死を選ばれたことがありました。とてもショックでした。子育てに慣れていても、慣れていなくても、誰でもしんどくなる、ということなのだと痛感しました。

しんどくなったら

「私しんどい…いや、まだ大丈夫。」と思っている方へ。その時点で、誰かに相談しましょう。誰でもいいです。

  • 聞いてくれそうな友達がいるなら友達へ
  • パートナーが聞いてくれそうならパートナーへ
  • 友達やパートナーには言いづらいなら、病院や保健センターへや保育園などの通園施設などへ、個人情報は守られます
  • 病院であれば精神科や心療内科を掲げているところでもいいですし、それはちょっと敷居が高い…というのであれば内科や産婦人科で見てもらえるところもあるので、探してみてください

「ご飯が食べれない」「寝れない」「不安に襲われる」「涙が止まらない」というところまできたら、友達やパートナーへの相談はもちろん良いですが、それにプラスして病院や保健センター、もしくは児童相談所へ相談するのをお勧めします。

児童相談所は通話料無料で電話ができ、匿名での相談ができます。(※もちろん保健センターへも匿名で相談はできます。)

保健センター相談する際は、お住まいの地区によって地区の担当保健師がいるので、地区の担当保健師を呼んでもいいですし、たまたま電話に出た人に「少し話聞いて欲しい」と言ってもOKです。こんなことで電話していいのかな…という思いは捨ててください。みんな色々な相談をするところなので、大丈夫です。お気軽にお電話いただけたらと思います。

自分を守れるのは自分だけです。手を抜いても良いところは手を抜いて、頑張らなくても代替えできる場合は代替えで、なるべく自分への負担を減らして、しんどくなりそうなときはしんどさを早めに発信していただけたら幸いです。

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