産後にPMS(月経前症状)が出てきてピルを内服した話

いきなりですが・・・2年ほど前から、ピルを飲み始めました。
学生の時から知りたかった・・・と、思っています。日本ではまだ一般的ではない気がしますが、外国では一般的なようです。外国でピルを無料配布している国もあるみたいですね。

目次

ピルって何?

ピルとは、女性ホルモンが含まれている合成ホルモン剤のことです。ピルを内服することで、女性ホルモンが抑えられ、月経周期をコントロールします。ピル=避妊 というイメージはありませんか?ピルの効果は避妊だけではありません。

ピルの効果は?

もちろん、避妊の効果はありますが、その他にもメリットはたくさんあります。

  • 月経周期が正しくなる
  • 月経困難症(生理痛)や月経前症候群(PMS)が改善される
  • 経血量が減少する
  • 卵巣がんの発症低下

などです。

副作用は?

マイナートラブルとしては、不正出血・浮腫み(主に足など)・吐き気です。
重篤な副作用は血栓です。その人の健康状態(肥満や喫煙)によって血栓のリスクの高さは変わります。

ピルを内服した経緯

学生時代は、月経でナプキンやタンポンを使用していました。結婚後、月経カップというものを知り、それを使用していました。月経カップは日中に一度経血を捨てないと、漏れてくる感じでした。でもナプキンやタンポンを使用するより、はるかに快適でした。月経痛に関しては、1日目は必ず薬を飲まないと、学校の授業に集中しづらいような痛みでした。

一人目を出産後、1年経つ前に月経が始まりましたが、すぐに二人目を妊娠したこともあり、3年ほど月経と離れる期間ができました。月経がない、不思議な時間でした。
そして二人目を出産後、1年経過する前に、卒乳を機に月経が始まりました。その時期くらいから、イライラしたり(怒りを強く感じる)、涙もろくなったり、おなかの痛みで立てない、といった症状が出てきました。精神的な症状は、二人目を育休なしで職場復帰していたので、初めは産後の疲れかなと思っていたのですが、毎月、月経前あたりにその波がくるので、月経前症候群(PMS)かなと思いました。
仕事上、PMSを抱える保護者に対して産婦人科を紹介していたのですが、実際どれくらい費用がかかって、どんな薬があるのか、あまり知りませんでした。
調べてみると、色々ピルにも種類があり、保険適応で月に3000円程だと知り、職場の先輩もピルを内服していたので、産婦人科を受診しました。即効性のあるピルと、長期内服で効果のある漢方を紹介されましたが、しんどさや受胎調整の兼ね合いもあり、ピルを選択して内服することになりました。

今はどんな薬を飲んでいるのか?

婦人科で月経困難症と診断され、フリウェルというピルを内服開始し、2週間ほど内服しました。しかし足の痛みが時々あり、血栓の不安もあったため、中断しました。通っていた病院をすぐに受診できなかったので、違う病院に相談し、血栓ではなさそうとのことで、その病院でヤーズフレックス配合錠という最長4か月内服できるものを内服してみてはどうかと言われ、現在も続けてそれを内服しています。ヤーズフレックス配合錠は内服の仕方が2通りあり、
①他のピルのように28日周期の服薬(24日間内服し、4日間の休薬をする)
②出血がない限り最長120日間内服し4日間の休薬
という2通りあります。その時に主治医より、薬の種類によって体に合う・合わないというのがあり、薬が体に合うまで倦怠感や吐き気を伴ったりすることもあるとのことで、おそらく足の痛みは薬が合わなかったのかなと思っています(ちなみに私は普段から足がむくみやすい体質です)。

内服してからの体調の変化


月経に関しては

  • 経血量が半分以下になった(前は月経カップ約3杯弱/日だったのが、今はカップ半量/日)
  • 月経痛がほぼ無し(稀にあることもあるが、以前のように痛み止めは不要なくらい軽い)
  • 経血がでている期間が若干長くなった(前は5日間ほどだったのが7日間になった)

PMSに関しては落ち着いていて、月経前のお腹の痛みもない状況です。イライラに関しては、育児をしていたら何かしらはイライラすることもありますが、怒りを強く感じることはなくなりました。

ピルの処方にかかる費用は?

正直なところ、月3000円の出費でピルを内服するのは勿体ないのかな・・・と思っていました。自分が我慢すればいいだけの話じゃないかと。しかし、私は育児が苦手で、経済的なことも考えて子どもは2人までと夫婦で話し合ったこともあり、受胎調節のためにもピルは必要と思ったのもピルを内服するきっかけになりました。内服してピルを服用することによって体へのダメージがとても軽減したので、とても良かったと思っています。
ちなみに費用の話ですが、一度の受診で3か月分を処方してもらい、8000円~1万円程です(診察料+血液検査代+薬代)。病院によって内診や血液検査が必要だったり、内服薬の違いや受診する時間帯などで費用は変化します。引っ越しを機に病院を変えたのですが、今は3か月分で8000円程です。
ヤーズフレックス以外にも様々なピルがあるので、薬によって安かったり高かったりすると思います。ジェネリック薬品も薬によっては出ており、例えば最近ヤーズ配合錠(ヤーズフレックスとはまた別の薬です)は2000円だったのが、ジェネリックが販売されて900円弱ほどの値段だそうです。安いですね。

ヤーズフレックス配合錠を内服したらどんな感じで月経がくるの?

ヤーズフレックスは120日間飲み続けることができるので、途中で3日以上の出血がなければ4か月間内服し続け、月経が4か月ごとになります(内服途中で出血が3日間続いたら翌日から内服を4日間中止し、また内服を再開、という感じです)。実際どうかというと、初めの1年半は1か月~1か月半くらいのペースで月経が起こっていました。主治医に1か月過ぎくらいで月経が来てしまうことを相談したところ、そういう人もいるとのことでした。少し損してる気分でしたが年単位で考えると、1回でも月経の回数が減るとありがたいかなと思い、継続していました。1年半を過ぎると、2か月くらいのスパンで月経が2回来た後、それ以降は4か月間出血がなく、4か月ごとの休薬を挟む形で月経がきています。4か月間月経がなければ年3回の月経回数ですね。すごいですね。卵巣がんのリスク的に(排卵が多いと卵巣がんになりやすいと言われています)月経が少ないと嬉しいです。休薬期間も通常のピルより少なくなるので、休薬期間のホルモン関連症状(頭痛や腹部膨満感など)が軽減するのもいいですね。

ピルの管理方法

お恥ずかしい話なのですが、実は私、医療者とは思えないほど、とーっても内服のコンプライアンス(指示に従ってきっちり内服すること)が悪いんです。内服するの忘れるんです。それもピルを内服するのが億劫な理由の一つでした。
そんな私が継続して内服できているのは、製薬会社が内服の管理ができるようにサポートしてくれているからです。ヤーズフレックスはアプリやLINEで服薬管理をしてくれます(フリウェルはそのようなものが無かったです。今は分かりませんが・・・)。アプリは内服の修正ができないため、LINEで毎日通知が来るようにしています。出血しても、休薬日の管理をしてくれるので、助かっています。
他のピルがどのようにサポートしてくれるかはわかりませんが、もし製薬会社がそのようなサポートを作っていなくても、無料で管理してくれるアプリがあるみたいなので、一度探してみてください。
ちなみに、LINEを見忘れる時もあるので、アレクサのリマインダーも活用しています。それでも忘れるときはありますが、忘れた時の対処もきちんと説明書に書いてあるので、継続して内服できています。

最後に

ついつい育児で手がいっぱいになって保護者が自分自身のことを我慢してしまうことはよくあるので、ふと気づいたときは是非自分を労わってくださいね。経済的なこともあるので、一度主治医や薬剤師に実際の値段を聞いて相談してみてもいいかもしれません。
産婦人科のことで、TwitterやInstagramでフォローしているのは、宋美玄先生と高橋怜奈先生とえんみちゃん先生です。とてもわかりやすく、そして女性の気持ちに寄り添いながら情報発信されています。
ちなみに月経困難症や避妊に効果のあるミレーナなどもありますが、私はとても痛がりで、器具の挿入時が痛いらしいとお聞きしているので、怖くて挑戦できません・・・。

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