みんな育児はしんどくないの?SNSでみんなのキラキラした写真を見てしんどくなってしまう人へ

子育てをしていると、「隣の芝生は青い」と思う事、ありませんか?

ふと隣にいる親子を見ると、ニコニコ笑っていて、ママは綺麗だし、なんで私こんなボロボロなの・・・?と思うことありませんか?私はしょっちゅう思っています。

目次

キラキラした世界にも闇はある

こんな感じのことないですか?

  • インスタに載ってる素敵な離乳食見て、離乳食も食器も雑なうちの家庭
  • 微笑ましい他の親子の姿を見て、ガミガミ子どもに怒っている自分
  • 他人の綺麗な部屋に比べて、汚いうちの家
  • 綺麗なママに比べて、髪の毛ボサボサ眼鏡の自分
  • 実家が近くサポートがあるママ友に対して、頼りづらい自分の実家


言い出したらキリが無いですね。相談を受けている時に
「他のママはもっと頑張っている」
「うちはまだ子ども1人で、子沢山な人はもっと大変だから、子ども1人でしんどいなんて言ったらダメ」
「専業主婦だから、仕事している保護者よりも楽なんだし頑張らなきゃ」
保護者が他の保護者と比べて自分を卑下する発言、結構多いんです。でもそれは違います。子どもの性格だったり保護者がいる環境によって、子育ての大変さは違います。なので子どもの人数や状況で比べる必要はありません。子どもにご飯を食べさせ、お風呂に入らせて、寝かせるだけで、十分です。子どもが生きてることが、保護者が頑張っている証拠です。

また、このような職に就いているので、色々なご家庭を目にしますが、誰一人なんの苦悩なしに育児している人はいないと思います。一般人からしたらとてもキラキラした人でも、何かしら大変な思いをしながら過ごしています。ただ、外からは見えないだけなので、キラキラした人を見て「自分は〇〇ができてなくて…」と自分を卑下する必要はないと思います。

無理に部屋をきれいにする必要はない


訪問に行くと、おもちゃ1つ転がっていない綺麗なお家、多いです。「お部屋綺麗ですね。」とは言います。でも、私たちが思うのは「育児だけでも大変だから、お母さん、私たちが来るのに、そこまで頑張らなくていい。」と思い、言います。逆におもちゃが転がってる部屋(と言うと言い方悪いように聞こえますが、もちろん我が家もそうです)だと、少し安心します。
ただ、子どもにとって危ない小さい玩具・薬品・タバコなどがあると、「危ないので片づけてください。」とお伝えします。

  • 「おもちゃが片づけられない」→子どもが遊ぶためにあるので、転がってて良いんです。子どものために片付けるのは必要ですが、見栄えのためにする必要はないと思います。
  • 「洋服片付けるまで、できない」→よく着るものやタオルは、かごの中でもいいと思います。
  • 「掃除機がかけれてない」→少しの間なら、かけてなくても大丈夫(アレルギーや喘息などの場合はこまめにかけないといけない場合もあります)。全部の部屋をかけなくてもいい、主要な部屋や、部屋の一部分だけでいい。
  • 「食事が手作りできない」→レンチンでもいい、買ってきたお惣菜でもいい。子どもが美味しく笑って食べてたら、それで十分。


保護者の性格上、どうしても片付けないと気が済まないということはあると思います。そういう場合は、「これはやる、でもこれはやらない」と妥協点を見つけてほしいです。疲れている時に、「散らかってる部屋は見たくない。でも疲れているから片付けも嫌。」というときありませんか?「掃除機かけるのにおもちゃが転がっていて、かけれない」時など。
そういう時、私は百均で購入した塵取りで、サーっとおもちゃを集め、ザクっと箱に入れ、「片づけたふり」をします(笑)床は綺麗なので、心がちょっと穏やかになります。おもちゃは箱の中でぐちゃぐちゃなので、時間があるときに片付けます。

育児の中で保護者が追いつめられる時があります

周りからのアドバイスで、保護者がプレッシャーを感じることがあります。「もっと頑張らなきゃいけないのか」そう思う保護者は多いと思います。周りが良かれと思って言った何気ない言葉が、保護者を傷つけたり、追い詰めたりします(この部分は私たち保健師も気を付けないといけないところです)。
みんなに言えること、それは「みんな異なった環境の中で、十分育児を頑張ってる」。私の見解ですが、育児は子どもと保護者が笑って過ごせていたら、それでいいと思います。

ただ、話す大人が居ない環境で子どもと向き合っていると、自分を追い詰めてしまうことがあります。家事が思い通りに進まず、イライラする。ワンオペ育児に疲れて、気力がわかない。子どもに当たってしまう。そんなときはその気持ちや状況を誰かに話してほしいです。

イライラしたり、辛い時は、誰かと話しをしてほしい

気軽に話せるママ友や実家の家族でもいいですし、私たち保健師にも話を聞かせていただけたら、安心します。ただ、私たち保健師は夜間・土日は対応できません。
そんな時に「イライラする」「気分が落ち込む」「子どもに当たってしまう」「孤独に感じる」
そう感じたときに使ってほしい電話相談があります。「189(いちはやく)」へ電話してもらうと、相談員が24時間対応してくれ、話を聞いてくれます。(2024年3月現在、通話料無料)

HPを見てもらうと「児童相談所虐待対応ダイヤル」と書いてあり「え!?虐待!?そんなことしてない!」と思われると思いますが、「手を挙げてしまった」「虐待を受けているかもしれない」という場合だけでなく、「子育てがつらい、しんどい」という場合でも、相談員が電話で対応します。
保護者の辛さをキャッチし、何か保護者の負担が減る方法がないか、一緒に考えてくれます。

抱え込んでいる辛さを吐き出すのは、すごく大切なことです

人と話をすることで、ストレスを発散できる人。人と話すことは苦手だから、あまり気が進まない。個人情報を知られるのが嫌。人によって相談に対する思いは様々だと思いますが、SOSだけは出してほしいと思っています。電話で相談した個人情報は守られます。知らない相手に、多くを語る必要はない、答えたくないものは答えなくていい。名前も言わなくて良い。ただただ、自分を救う手段を知ってほしいです。子育ては一人でするものではなく、周りを巻き込んでするものです。保護者が自分を大切にすることが、育児の中では一番大切です。そう思いながら、育児をしてほしいと思っています。

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