子育てをしていると、子どもに接している自分の対応が正しいのか、悪影響を与えていないか不安になったり、反省したりする時ってないですか?私はよくあります。ふと「この対応で良かったのかな」「こんな感じで対応しなくてもよかったな」と思うことは、毎日あります。子育て関係の仕事をしているから、育児も上手くこなせるのかと思いきや、全くそうではありません。特に仕事や家事で心に余裕がない時などは、冷静さよりも感情が高まって上手く対応できず、子どもの寝顔を見ながら一人反省会をしています…。
そんな中、自己肯定感を大事にする習い事の先生方に出会い、先生が書かれた子どもへの接し方に対する冊子をいただきました。子どもへどのように対応したらいいのかということが理論的に詳しく書いてあり、とてもわかりやすい内容でした。習い事のホームページに載っているので、いつでも誰でも見ることができ、そのお話をその紹介をしたいと思い、記事にしました。
自分の子どもへの対応が合っているのか、とても不安になる
我が子も成長し、少しずつ家庭という小さな社会から、保育園・小学校・習い事などの少し大きくなった社会で過ごしています。我が子が成長するにつれて、子どもがきちんと社会の中で対応していけるのか、不安になることが増えていきます。そこに大きく関係してくるのが、子どもに対する保護者の対応。例えば、
- 子どもがしてはいけないことをした時に、制止する方法ってこれでいいの?優しすぎ?厳しすぎ?
- 子どもが違ったことをした時や、マイペースに行動している時ってどう言葉をかけるべき?
- 甘やかすのと甘えさせる違いはどうちがうの?
など言い出したらキリがないのですが、ここらへんのことは、保健師として仕事している時に、よく聞かれる話題です。保護者の方が悩んでいる方は多いですし、育児をしていたら、たいていの方は考えたことがある悩みかと思います。

でもこれって自分からその不安を発信しない限り、その答えを聞く機会ってあまりないですよね?
保健センターで心理士さんや私たち保健師に相談したりする方や、保育園で保育士さんと良くお話していて聞いたりできる方は、そういう質問をする機会があると思いますが、日常でそれを質問できる機会はなかなかないと思います。私自身も、仕事の中で学んだり、我が子受けた発達相談で心理士さんに質問したりしましたが、その時によってまた状況が変わって悩んだり、加減がわからなかったりすることは多々あります(我が子のことになると、客観的に見ることができず、本当に不安になります…)。
特に小学校に上がると、保育園・幼稚園時代とは違い、子育てに関して悩んでも、相談できる機会や場所は少なくなります。(もちろん、相談できる場所は必ず市役所等にあり、心理士さんや社会福祉士さんがいて相談はできますが、保健センターよりハードルが高い印象です…。)
悩んだ時にたいていの方がネットや本で自分の疑問を調べようとすると思います。色々書籍はたくさんあり、専門の方がネットで情報発信していらっしゃったりしていて、私自身も他職種の方が書かれた書籍などで勉強したりしています。



例えば、こちらの佐々木正美先生の本は、子どもの心を大事にする、子どもへの接し方などが書いてあるのでおススメです。
ただ、書籍を購入するのは結構ハードル高いですよね…子育て中だと、本を買いに行くのもハードルが高く、買っても隙間時間に手元に本が無くて読まなかったり、書籍は値段が高いので図書館で借りるのも時間がかかる…という事もあるのではないかなと思います。なかなか読むタイミングがない方や、もっと読みやすい話が聞きたいという方にお勧めなのが、我が子が通っている習い事の先生がホームページに載せているお話です。
ガリレオサイエンス教室という習い事の先生が、子育てに精通している先生だった
我が子は「ガリレオサイエンス教室」という理科の実験教室の習い事に通っています。理科の実験をしている習い事はないかな…と思って探した時にホームページで出てきて、魅力を感じて無料体験に行ったのがきっかけで、こちらの習い事を知りました。
ガリレオサイエンスは「自己肯定感を大切にする」という事を先生方が大事にされている理科の実験教室で、その体験に行った際に参考資料としていただいた冊子が今から紹介する『子育ての正解』『親も子もハッピーであるために』というPDFの資料です。自己肯定感が低くならないよう、子どもへの関わりについて書かれているお話になります。
『子育ての正解』
こちらのPDFの資料は、子どもにどのように対応したらいいかを、具体的に教えてくださっているものになります。無料体験で理科の実験教室に行って、まさかこんな子育てに関する冊子をいただくとは思っていなくて、配られて手に取って読んだ時はビックリしました。家に帰ってじっくり読ませていただいたのですが、保護者の気持ちを汲み取りながら、子どもの対応に関して説明してくださっていて、感銘を受けました。例えば「甘やかすのと甘えさせる」の違いも、具体的に書かれています。「甘やかす」のと「甘えさせる」違いは私も曖昧な認識だったのですが、その説明を読んで、 胸にストンと落ちました。



初めてガリレオサイエンスに無料体験で行った際、我が子はマイペースなので、授業前に白衣を着たり名札を付けたりするのを私が手伝おうとしました。すると先生が「自分で出来ると思いますよ」と仰られ、その後、この冊子を読んだ時にこの私の行動は「甘やかす」という事だなとハッと気付きました。こういう事って、なかなか自分で気付きにくかったりします。そして習慣化されたものを修正することは思っているより難しいので、ふとした時に冊子を読んでまた思い出したりしています。
『子育ての正解』には、
- 自己肯定感を育む子育て
- 言葉の返し方 いったん受け入れる
- 良かれと思ってダメ出しをする
- できない理由を聞いてもいい方向には向かない
- 感情を否定しない
- 叱らない育児、というのはまちがい
- 人生は自由でどう生きたいか
- 自分がした行いは、自分に返ってくる
- 「何やってんのあんたは」と言わない
- 指示は具体的に
- なんでもお子さんにさせる?
- 叱る理由を明確にする
- 「あなたのために言うのよ」は言ってはいけない言葉
- 人に迷惑をかけても良い
- 「卑下」という誰も幸せにしないことはしない
- 興味の心を刈り取らない
- 心を成長させるもの
という話題があるのですが、これを見ると、色々気になりませんか?とても詳しく書いているので、全部を一気に読むのが時間がかかって難しくても、自分で気になるところを選んで読むのも良いと思います。
『親も子もハッピーであるために』
こちらのお話は、何のために幸せに生きるのか、どうやったら幸せになるかということが前半で書かれています。その中で思い込みのお話が出てくるのですが、私自身が修正しないといけない思い込みがたくさんあるなぁ…と感じます。無意識に子どもへ自分の思い込みを刷り込んでいないか…刷り込んじゃっているかも…と心当たりがあるので、気を付けようと思います。
後半は『小ネタ集』があり、そちらもとてもおもしろいです。小ネタ集には色々な話題が書いてあり、どれもとても興味深くて書ききれないのですが、一部の話題をピックアップすると
- お子さんに接するとき
- 親である自分自身が「幸せに生きよう!」と思えない場合
- 自己肯定感を上げるエクササイズ
- 世間の目
- 何のために生きるか
- 自己中心的は、悪いこと?
- お子さんも、一人の人間
- まちがいの指摘について
- 男性と女性の考え方のちがい
- 好奇心はどうやって育まれるか
という感じで、色々な話題がたくさん書かれており、どの話も勉強になります。



「男性と女性の考え方のちがい」はちょっとクスッと笑えます。「お母さんは、夫に察してもらうことをあきらめてください」と書かれていて、私もよく夫に「察して?」と思ってしまうところがあり、反省しています(笑)ここは是非ご夫婦で読んで見てください。
いつでも誰でも読めるので、時間がある時にホームページから見て欲しい
紹介した2種類のPDFのお話は書籍として本屋さんで販売してそうな感じなのですが…、嬉しいことにホームページから見ることができ、いつでも誰でも読むことができるので、是非一度は読んで欲しいです。



『子育ての正解』『親も子もハッピーであるために』のPDFは下記の「よくある質問」の一番下にリンクがあるので、参考にしてみてください。
保護者に限らず、子育てに関わる仕事をされいている方にも、とても参考になると思います。仕事として子育てに関わる際に、ふと自分の行動がそれでよかったのか振り返る機会もあるかと思うので、是非読んでみてください。
子どももですが、保護者にとっても、自己肯定感を高めるのは人間として重要だと思います。特に保護者の方は育児をしていると、自信を喪失してしまったり、自分を責めやすくなったりするので、育児を機に自己肯定感が下がってしまうこともあると思います。このお話を読んでいると、子どもの自己肯定感を上げるという事をメインに書いてあるのですが、さらっと保護者の気持ちも受け止めた言葉や「ぼちぼちでいいんですよー」という感じで書いてあるので、「私、出来てない~…」と落ち込むより、前向きに捉えられるような感じなので、読んでいたら保護者の自己肯定感も上がります。このような感じで声をかけてくださる方の存在があるだけで、自分の子育てだけでなく、人生も変わってくると思います。そのような方が身近にいらっしゃるのであれば、近くに居て色々なことを吸収してください。



ガリレオサイエンスにいらっしゃる先生方は、子どものありのままを受け止めてくださるので、子どもにとっては理科の実験を楽しみながら、とても幸せな環境で過ごせる場所だと思います。神戸や京都あたりに在住の方で、興味ある方はおすすめの習い事です。
たくさんの保護者と子育て関係の仕事をされている方の目に留まってほしいと思い、初めて身分を明かして書かせてもらったこの記事
こちらの記事はガリレオサイエンスの先生方に許可をいただいて、作成しています。「たくさん引用してください!」と温かいお言葉をいただいて、作成しました。
ガリレオサイエンスに通い、先生方のお話に感銘を受け、このお話が色んな方の目に留まってほしいと、ずっと保健師として思っていました。このブログは個人が特定されないようにひっそりと運営していたのですが、身分を明かしてでもこのお話をいろんな人に届けたい!というくらい素敵なお話だったので、とても緊張したのですが初めて身分を明かして「記事を作成させてほしいです。」と申し出た記事です。
私は母子保健分野の保健師として、様々な他職種の方と一緒に働かせてもらって、色々勉強させていただいているのですが、ガリレオサイエンスの先生方のお話は具体的にわかりやすく書いていらっしゃるのと、保護者の気持ちを受けとめながら書かれている部分が私はとても好きで、多くの方が読みやすいと感じるお話ではないかと思います。様々な保護者の方と話をしていても、本当にみなさん悩みながら、迷いながら、たくさん苦労して育児をされているので、その中で参考になればと思い、記事を書きました。保護者の方が少しでも自信を持って育児をしていただけたら嬉しく思います。



今日も一日お疲れ様です。
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