市町村によって異なる健診での発育性股関節形成不全の問診

「おくるみ」を使ったことはありますか?私はあります。大きい布一枚の上に子どもを置いて、くるっとくるんでいました。寝かせるときに安心して寝られるように。ただ、そのおくるみの商品に対して、注意喚起が少し前に話題になりましたね。

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おくるみでくるむと赤ちゃんが寝やすい

寝ない子を育ててている・育てていた方は子どもを寝かせるために、本当に様々な試みをされていると思います。これだと寝てくれるかな?これも試してみよう、と試行錯誤の毎日ですよね。昨日は寝た、でも今日は同じ方法でダメだった…ということもしばしば。私も第一子は本当に寝ない子で、睡眠時間は夜長くて2時間ほど、日中も1時間ほどで起きていた子でした。ネントレもしていました(結局あまり効果は無い感じでしたが…)。子どもが寝ないと親も休む間がなく、体力も回復しません。それが積もり積もると、身体的にも精神的にも本当にしんどくなってきます。なので子どもには寝てほしいのですが、色々試行錯誤しても、難しいことがあります。そんな中、「おくるみで巻くとお腹の時にいてたような心地よい体勢になるので寝やすい」というのを聞いて、試していました。確かに寝やすそう~と思っていたのですが、おくるみについて発育性股関節形成不全の注意喚起がされていましたね。

とてもわかりやすい小児科医のほむほむ先生が書かれた記事です。
私は大きい布一枚でおくるみをしていたのですが、М字に足をさせてくるむと、助産師さんに教えてもらっていたことを思い出しました。

発育性股関節形成不全とは?

少し前までは先天性股関節脱臼と言われていましたが、生まれた後の要因が大きいということで、発育性股関節形成不全と言われているようです。日本小児整形外科学会がとてもわかりやすい資料を公開しています。

発育性股関節形成不全について一般向け予防と早期発見のことを動画で紹介されています。

この資料動画を見て、オムツの換え方、向き癖のことなども、勉強になりました。この資料をみて、横抱き抱っこはダメ、向き癖はダメ、今からやめなきゃ!と思う保護者の方もいらっしゃるかもしれませんが、一ミリたりともダメというわけでなく、そのような姿勢が長時間にならないように気を付けたりすることが大事だと思います。それと、早期発見のために、どのような足の状況なら病院へ行った方が良いのかということを知識として持っておくのが大切ですね。

発育性股関節形成不全を診てもらうタイミング

我が子は大丈夫かな?と心配になるかもしれません。赤ちゃんが生まれてから、医療従事者が何度か股関節をみるタイミングがあります。

  1. 1か月健診
  2. 新生児訪問/赤ちゃん訪問
  3. 4か月児健診
  4. 後期健診(生後9か月~1歳)
  5. 1歳6か月健診(歩き方を見る)

各健診などで医師や助産師が股関節を動かして診ていると思います。なので、健診でOKなら安心ですが、ふと症状などがあり気になるようでしたら、健診が近いのであれば健診で、健診がまだまだ先なのであれば、かかりつけ医で見てもらうのが良いと思います。

不安に思うことがあれば、病院へ行って解決するのが一番安心できて良いと思います。

市町村によって、発育性股関節形成不全のスクリーニング(発見)方法が違う

市町村を転々としているので、各市町村の健診を体験していると、市町村によって質問項目などが若干違うんだなと知りました。様々な様式があって興味深いです。
以前住んでいた2か所の市町村では、生後4か月児健診で特に股関節に関する質問は問診票にはなく、診察でサラッと見るだけでした。
現在仕事している市町村では、4か月児健診で保護者が書く問診票に「血縁者に股関節疾患の方がいるか」という質問があります。そして「血縁関係で股関節疾患の方がいる・女児である・骨盤位での出産」の3つのポイントのうち、2つ以上当てはまるものがあれば、健診の医師に伝え、紹介状を渡し、大きい病院でエコーをしてもらって確認、という流れになっています。上記の日本小児整形外科学会の資料でも家族に股関節が悪い人が居ないか、女児であることや骨盤位であったことなどがリスク要因と挙げられているので、念のために発育性股関節形成不全でないことを確かめてもらっています。

市町村によって力の入れ具合が違うことに、衝撃的でした。

会社としての対応が素晴らしい

話題となったのはkonnyという会社のスワドルという商品のようですが、話題となってすぐいったん安全性を確認するため販売を中止し、このように発表しています。

このような対応ができる会社は、育児物品を利用する側としてはとても安心します。寝ない子を育てる親としては、今回のような育児物品は藁にも縋る思いで使っていると思います。無事安全性が確保され、使えるようになったらうれしいですが、どうでしょうか…。

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